APLFでは、生命のめぐり(動き)を
  「関わり」「体験」「遊び」という三つの原理として捉えています。
  それぞれは独立したものではなく、ひらき、感じ、ゆるめながら循環する一連の流れです。
  この記事では、その三原理の意味と関係性を探りながら、
  “エッジに生きる”という姿勢を描いていきます。
  ここでいう「エッジ」とは、点と点を結ぶ“あいだ”の線。
  数学では〈関係〉を示す言葉ですが、
  私たちの生もまた、無数の関係の線によって形づくられています。
  点にとどまらず、関係の動きそのものとして生きること。
  それが、“エッジに生きる”という姿勢です。
関係の中に、生は宿る
  「関わる」とは、自他のあいだに橋をかけること。
  「体験する」とは、世界との関係を身に刻むこと。
  「遊ぶ」とは、その関係をゆるめ、再び世界へとひらくこと。
  この三つの動きは、始まりも終わりもなく循環しています。
  それはまるで呼吸のように、生命のリズムそのものです。
関わり → 体験 → 遊び → ふたたび関わりへ
  関係は、触れて、混ざり、ほどけていく。
  そのたびに、世界は更新され、私たち自身も変わっていきます。
  「エッジに生きる」とは、この生成のプロセスそのものを生きること。
  それは、他者や自然、出来事とともに“関係の生命”を育てる姿勢です。
3つの原理
① 関わり ― つながりをひらく
      世界は、出会いと影響の連続でできています。
      「関わり」とは、その流れに自らをひらくこと。
      人・もの・場所・思想との接点を通じて、
      私たちは少しずつ更新されていきます。
    
関わるとは、世界の呼吸に参加すること。
② 体験 ― 関係を感じ、身に刻む
      体験は、関わりが自分の内側を通過するときに生まれます。
      それは知識でも情報でもなく、世界と身体が交わる“生成の証”。
      感じ、動き、思考し、形にするプロセスを通じて、関係は血肉化していきます。
    
体験は、関係が身体を通って残した痕跡。
③ 遊び ― 関係をゆるめ、ひろげる
      「遊び」とは、結果や効率に縛られず、関係を自由に揺らすこと。
      予測不能な出来事や偶然を受け入れ、意味づけを手放すとき、
      世界は再び新しい形を見せてくれます。
    
遊びは、関係が呼吸するための余白。
3原理の循環
  関わりが関係を生み、体験がその関係を深め、遊びがそれを循環させる。
  この3つの原理がめぐるとき、生命は流れ、価値は成熟していきます。
  APLFは、この“エッジに生きる循環”を、思想・実践・体験のあらゆる場で育んでいきます。

APLFの中心にあるもの
  APLFは、点と線――存在と関係――の両輪を見つめています。
  ものや人というノードがあり、そのあいだを結ぶエッジがある。
  どちらが主でも従でもなく、ただ響き合うところに、
  世界の生成とめぐりが生まれます。
  “エッジに生きる”とは、まさにその結び目を感じ取り、
  関係の流れの中で自らを更新していく姿勢です。