整えが必要になるのは、
動けなくなったときだけではありません。
むしろ、
動けているとき、
回っているとき、
評価されているときほど、
整えは抜け落ちやすい。
調子がいいときほど、整えは後回しになる
手応えがある。
説明できる。
周囲も納得している。
その状態では、
わざわざ立ち止まる理由が見つかりません。
けれど、
整えが必要になる歪みは、
「困った」ときではなく、
「うまくいっている」ときに静かに始まります。
この段階では、
疲れていないし、
迷ってもいない。
ただ、
どこかで速度が合わなくなっている。
歪みは「違和感」ではなく「納得感」で始まる
危険なのは、
分からなくなることではありません。
分かりすぎること。
説明できすぎること。
自分でも納得してしまうこと。
その納得感が、
本来まだ揺れていたはずの部分を、
早く固めてしまう。
この段階では、
違和感はほとんど出ません。
代わりに、
「これでいい」という感覚だけが残ります。
ここで必要なのは、回復ではなく微調整
まだ壊れていない状態に、
休養やリセットは必要ありません。
必要なのは、
進むことをやめることでも、
何かを足すことでもなく、
速度を戻すことです。
この整えは、
回復ではありません。
歪みが広がる前に、
元のリズムへ戻るための、
小さな調整です。
歪み始めたときの、小さな整え
この段階での整えは、
目立たないものばかりです。
-
記録を書くが、
結論を出さない -
決断を先送りする理由を、
無理に正当化しない -
相談しない
(判断を預けない) -
整理しないメモを、
そのまま残す
どれも、
効率的には見えません。
けれど、
早く整えすぎないことで、
壊さずに戻れる余白が生まれます。
整えとは、自分の速度に戻ること
整えは、
前進の準備ではありません。
休止でも、
反省でもない。
自分が無理なく動ける速度に、
戻るための行為です。
速すぎず、
遅すぎず、
そのときの自分に合ったリズム。
それを失わなければ、
大きく整え直す必要はなくなります。
※この整えは、「律|深める #3」で扱った「歪みが生まれる地点」と対になっています。
関連する律:
律|深める #3|歪みとして現れる、律の場所
