週末を、少し長く取る。
それだけで、世界の見え方が変わることがあります。
逗子で夜を迎え、北鎌倉で季節を食べ、
海沿いを歩いて温泉に入り、鎌倉で甘いものを買う。
出来事は多いのに、なぜか慌ただしくない。
その理由はたぶん、「車中泊」という余白にありました。
これは、鎌倉・逗子で過ごした2泊3日の、静かな報告書です。

その向こうに、月。
余白のある旅は、いつもこんな境目から始まります。
車内(サンルーフ)
旅のきっかけ ─ 鎌倉方面へ、長めに滞在する
12月某日 | 神奈川(逗子〜鎌倉)
きっかけは、北鎌倉の天ぷら屋に誘われたことでした。
せっかく鎌倉方面に行くなら、少し長めに滞在してみる。
宿も探しましたが、宿代も安くはない。
電車移動も悪くはないけれど、車もある。
それなら、車中泊を前提に組んでみよう。
ちょっとしたチャレンジでもあり、災害時を想定した訓練でもあり、
何より「余白」を確保できる気がしました。
事前準備 ─ 夜の冷え込みに備える
出発前数日 | 自宅
まずは、キャンプ用のマットを買い直しました。
5年以上使ったものは、さすがに限界が来ていました。
さらに、気温が下がっていく予報を見て、ポータブル電源も検討します。
迷った末に、今回はJackeryを購入しました。
「安心」を買う感覚に近いかもしれません。
Day1|逗子 ─ 夜の導線をつくる
12/6(土)夕方〜深夜 | 逗子
逗子に着いたのは夕方。
24時間900円のコインパーキングに停め、まずは街へ出ます。
ここから先は、予定というより導線です。
街を歩き、店に入り、また歩く。
その繰り返しの中で、旅のリズムが整っていきました。

ishi|鎌倉佐助
夜の冷え込みが気になり、途中で電気アンカを買うことにしました。
こういう判断が、旅の快適さを左右します。
それから、いつもの店へ。
だし奴と日本酒。赤貝と菊。
体が静かにほどけていきました。

ふくや|鎌倉
もう一軒。ナチュラルワインの店へ。
好みを伝えると、ボトルをいくつか並べてくれる。
選ぶ時間ごと、楽しみに変えてくれます。
帰り際、店内の人たちが手を振ってくれました。
逗子に「帰る場所」が少し増えた気がしました。

Ohanaya|逗子
深夜、車に戻る前にもう一軒だけ。
コインパーキングとコンビニの間にある店で、ハイネケンを一本。
地元の友人同士で業態を変えて、新しくオープンしたばかりとのこと。
ここはまた明日、顔を出してみてもいいかもしれません。

LABO|逗子
そして車へ戻ります。
サンルーフの内側が少し結露していて、外の冷え込みがわかる。
それでも不思議と、心は落ち着いていました。
旅の一日が、ここでいったん静かに着地します。

余白は、こういう静かな景色として現れます。
車内(サンルーフ)
Day2|逗子 → 北鎌倉 ─ 朝の発見と、夜の季節
12/7(日)朝〜夜 | 逗子/北鎌倉
朝は駅方面へ歩きます。
スーパーで弁当を買うつもりでしたが、途中で気になる店を見つけました。
中華粥。スパイスカレーと迷って、やはり中華粥を。
週1日曜のポップアップのような営業らしい。
こういう「偶然の寄り道」が、旅を旅にしてくれます。

ひるね(e.m_standで間借り)|逗子
その後、アイスを食べ、
前夜に少し立ち寄った店で、軽く食事をして、
夕方までは車内でAPLFの作業をして過ごしました。
外へ出たり、戻ったり。
宿でも似たことは起きますが、
車中泊の往復には、区切りがありません。
この気楽さが、いちばん良いところ。

CREMAHOP|逗子

LABO|逗子

LABO|逗子
夕方、北鎌倉へ。
合流して、天ぷら屋へ向かいます。
季節ごとに来たくなる店には、理由があります。

天ぷら てらおか|北鎌倉

天ぷら てらおか|北鎌倉

天ぷら てらおか|北鎌倉
食後、もう一軒だけ。
ここは、鎌倉で大事にしたい店のひとつです。
小さな紹介が、次の縁を連れてくる。そんな夜でした。
Day3|朝の冷え込みと、地上への着陸
12/8(月)早朝〜午後 | 鎌倉
朝5時に目が覚めました。少し寒い。
それでも、整えてきた装備のおかげで、致命的ではありません。
早朝は作業に集中し、ひとつの区切りまで進めます。
旅の中で「書く」が起きるのは、たいてい余白があるときです。
午前、朝ごはんへ。
以前から気になっていた店に、ようやく来られました。
車中泊で3日間を確保できたことが、ここで効いてきます。

ちゃんま|長谷

ちゃんま|長谷
その後は、海沿いを歩き、温泉へ向かいます。
旅の終盤に身体が戻る順番を入れておくと、戻り方が綺麗になります。

旅の終盤にこの順番があると、戻り方がきれいになります。
稲村ケ崎・海沿い
鎌倉へ戻り、最後に甘いものを食べ、お土産も買います。
途中、車のカーブで箱が吹っ飛び、これは絶対崩れたな……と笑いました。
形は崩れても、味や時間は崩れません。

la boutique de yukinoshita kamakura|鎌倉

la boutique de yukinoshita kamakura|鎌倉
おわりに
出来事が多かったわけではありません。
けれど、視点は何度か切り替わりました。
車中泊という余白が、
この3日間を、ひと続きの流れにしてくれた気がします。
旅は、遠くへ行くことではなく、
日常の角度を少し変えることなのかもしれません。

けれど、振り返ると、この景色が
3日間を静かにまとめているように感じました。
稲村ケ崎
