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つながり

つながり|実践|想いを「かたち」にする、小さな共創のすすめ

「つながりを結びなおす──人と人、人と世界との再接続」
「つながり|深める #1|孤独とつながりの二重構造──ほんとうの関係とは」で見た
“距離のデザイン”を、暮らしで確かめる方法として、
小さな共創=一往復の手作りを始めてみましょう。会話から一歩だけ、かたちへ。

関係が深まる“もう一歩”って何だろう?

気持ちは通じている。でも、何かを一緒に残したくなる瞬間がある。
会話からかたちへ移すと、関係は“並走”に変わります。

ステップ① “誰かのために”やってみたいことを考える

最近交わした言葉や、届けたい感謝を思い出す。
「おすすめレシピまとめ」「近所のガイドマップ」「写真一枚+ひとこと」など、小さくてOK。

ステップ② 1人で「原型」をつくってみる

メモ・文章・イラスト・写真…完成ではなく、渡すためのきっかけとしての原型に。

ステップ③ 相手と一緒に仕上げる/発展させる

「これ、ちょっと一緒に広げてみない?」と一言添えて渡す。
可能なら短い対話で手直し→共署名で完成。

30秒ミニテンプレ

【相手/届けたい理由】……
【原型のかたち】(メモ/写真/地図…)……
【相手に添える一言】……

忙しい日の“1分版”

  • 写真1枚+「あなたを思い出した一言」を送る
  • 音声30秒で近況と感謝を伝える
  • 相手の投稿に“具体的に”心が動いた理由を一行コメント

週次の拡張:日曜3分「一往復ログ」

今週の往復を一行で記録:
誰に/何を渡したか受け取ったものは何か
偏りに気づくと、交換の流れが整います。

よくある詰まりの解消(Troubleshoot)

  • 重くなって動けない: 完成品をやめて原型に戻す。
  • 相手が多すぎる: 今週は一人だけに集中。
  • 返事が来ない: 価値の受け取り方は人それぞれ。
    「見返り」を目標化せず、往復の流れを大切に。

実践後の変化:関係性が“並走”する

一緒に何かをつくると、相手の思考や価値観に自然と触れられます。
会話だけでは得られない深さと信頼が育ちます。

続けるコツ&問いかけ

  • 「この人と、どんな小さなことを一緒にやれたらうれしい?」
  • 正解やゴールを決めすぎず、プロセスを楽しむ

関連:APLFの7つの共通原則より

すべての断面には、〈7つの原則〉が静かにめぐっています。
この実践はとくに原則7「距離と関係性を旅する」に響き合っています。

人と人の間にある“間”を恐れずに歩む。
往復する距離の中で、つながりは深まっていく。

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日常の小さな選択や行動の中に、
感性をひらく“遊び”の余白があります。

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竹中 慎吾

竹中 慎吾

しなやかな律と、日常の美しさを探る実践者

北海道苫小牧市に生まれ育つ。東京大学大学院を修了後、外資系テック企業で働きながら起業。 現在は、人・もの・自然をつなぐ活動を軸に、自己の律と他者との共生を探求しています。 APLFでは「自分らしく、しなやかに生きる」ための実践知を静かに発信し、日々の整えから人生の投資と回収まで、思考と行動を重ねながら日常の美しさを見つけ続けています。

  1. 魚ではなく、循環を手に入れる

  2. 存在と関係のモデル──ノードと矢印で読み解く人生設計

  3. 大人の遊びの設計図──山梨の一日をモデル化する

このメディアをつくっている人

Shingo Takenaka

APLF主宰

しなやかに、自分の律で生きる
人と自然、もののめぐりを見つめながら
東大院|外資テック|起業10年

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都市の風景にも、
ふと“呼吸”のような瞬間がある。

光の角度が変わり、
色づいた並木が浮かび上がるとき。

あわただしい日々の中にも、
季節は確かに流れている。
.
失われていくものには、静かな美しさがある。

街も、人も、建物も、生きているように変わっていく。
生まれ、育ち、そして少しずつ朽ちていく。

その流れは止められない。
だからこそ、心が動くのだと思う。

かつて誰かが暮らし、笑い、
生活の音があったはずの場所に立つと、
そこに残る “気配” に触れることがある。

完全には戻らないもの。
もう取り戻せない時間。

その不可逆さが、優しさや懐かしさを生む。

失われるからこそ、
大切にしようと思えるし、
誰かに優しくなれたり、
いまを丁寧に味わえるようになったりする。

衰えることは、ただのマイナスではない。
そこから新しい命や文化が生まれ、
誰かが受け継ぎ、形を変えながら残っていく。

すべてが永遠に続く世界より、
終わりがある世界のほうが、きっと美しい。

生命も、街も、建物も、
変わっていくことで息をしている。

その無常を抱きしめながら、
今日をちゃんと生きていきたい。
関係の中で生まれるもの

ものも人も、それだけで存在するわけじゃない。
必ず「関係」の中で生まれ、育ち、続いていく。

酒もそう。
作り手、土地の水、作物、微生物、受け継がれた技──
無数の関係が折り重なり、ようやく一杯になる。

北鎮記念館には、煙草の展示が多く並んでいた。
現代では“なくてもよいもの”に見えるけれど、
命がけの場にいた人たちにとっては、
それは 生きるための小さな余白 だったのかもしれない。

煙は祭事にも使われ、魔を払う象徴でもある。
酒と同じく、人が「人でいられるため」に
長く寄り添ってきた存在なのだと感じた。

時が関わるものは、おもしろい。
先人たちの時間を、いま自分が口にしているような感覚がある。

酒を必要としない生き方もあるけれど、
ときに少しゆるめて、人生に“遊び”をつくる。
そんな意味では、酒は神さまからの贈り物のように思う。

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