しなやかに、自分の律で生きるための実践知メディア

外縁

価格は、何を守っているのか

What Price Is Actually Protecting

外縁|星の光が届いているあいだに(14)

価格は、
価値そのものではない。

それでも、
価格が置かれた瞬間、
人はそこに意味を読み取ってしまう。

高い。
安い。
妥当。
おかしい。

価格は、
評価のようでいて、
どちらかといえば、
関係の境界線に近い。

それは、
何を受け入れ、
何を通さないかという、
見えない線でもある。

安い価格は、
多くの人に開かれる。

その分、
軽やかに出入りできる。

高い価格は、
人を遠ざけることもある。

その分、
入り方が少しだけ変わる。

ここで大事なのは、
高いか安いかではない。

価格が、
何を守っているか。

高い価格が置かれていると、
そこに入るときの構えが、
少しだけ変わる。

気軽には選ばないし、
軽くは扱えない。

その違いが、
触れ方に出てくる。

同じものでも、
入り方が違えば、
まったく別の体験になることがある。

時間を空ける。
身体を運ぶ。
注意を向ける。

そうした関わり方の違いが、
場の密度として現れてくる。

それは、
価値を決める仕組みではない。

むしろ、
雑に扱われないための、
ひとつの配置に近い。

距離や、
時間や、
関わり方を、
少しだけ制限することで、
その場のかたちを整えている。

安く広く届ける場所もある。
静かに深く触れる場所もある。

どちらが正しいのではない。
向いていることが違う。

価格は、
正解を示すものではない。

どんな関係を結びたいかを、
黙って示す記号のようなものだ。


次に進むとしたら、
ここでようやく、
APLFの設計思想が言語化できる。

なぜ、完成させないのか。
なぜ、説明しきらないのか。
なぜ、静かな場にしているのか。

この文章は『外縁』に置かれています。
外縁 —— Being Here

なにか残るものがあれば、
ことばにしてみてもいいかもしれません。

Shingo Takenaka

しなやかな律を探る実践者|APLF主宰

北海道・苫小牧生まれ。東京大学大学院修了後、外資系テック企業で働きながら起業。
人・もの・自然をつなぐ活動を軸に、自己の律と他者との共生を探っています。
APLFを通して思考と行動を重ねながら、日常の中にある価値や美しさを見つめ続けています。

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鎌倉から逗子、三浦まで。

ひとつの予定を起点に、
あとは流れのままに。

前日から入って、
そのときの感じで場所をつないでいく。

うまくいかないことも含めて、
結果的にひとつの流れになる。

そういう動き方が、
しっくりきている。
.
去年の旭山で。

何をしているのかは、よく分からない。
でも、ずっと見ていられた。
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